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地上八階の海 角田光代  読みました。 [□本、雑誌、漫画]

 真昼の花というお話と地上八階の海というお話の2本立てで
ページ数は100ページと80ページで真昼の海の方が長くて
面白かったのですが、表題はもう一つの方でした。

真昼の花 あらすじ

行方不明の兄を追うようにしてアジアの国へ来た私。闇両替で所持金のほとんどを失い、一日パン一個で食いつなぎ、安宿をシェアして、とうとう日本企業の前で物乞いを……。帰る気もなく、行くあてもなく、いったい今ここで何をしているのか。それでも、私はまだ帰らない、帰りたくない――。若いバックパッカーの癒しえない孤独を描く。(説明文より)

感想

作者がアジアの国々を転々と旅行したかのように細かい描写でした。海外を旅行するバックパッカーの
気持ちがよくわかっていて、こちらも一緒にアジアの国々に行っている気分になりました。
ただ作者が何を言いたいかがよくわからなかった(私の読解力不足だからかもしれませんが)
慕っていた兄を追ってアジアに行って、自己啓発的なだから頑張らなきゃとかいうのもなく
深い闇に一緒に飲まれていく内容でした。どなたの作品か忘れましたが、いやなパターンでした。

もう一つが 地上八階の海
兄嫁も姪も兄も実の母も嫌い。別れた男はストーカーのようにつきまとう。癒しようのない空虚な孤独を抱えた女。無機質な心の闇を捉えた傑作(説明文より)

感想

これの話も暗い感じで、日本の日常をとられていて兄の家族とお母さんが出てきて、大きな事件も
起きないのですが主人公の人生をあきらめたようなところが嫌で、そこから這い上がるとか
希望を見出すとかそういったこともなく終わっていった感じでした。純文学というのでしょうか。
 P1190919.jpg
主人公が彼氏と別れた理由が主人公の家で当たり前のように「オレンジジュースをくれ」という彼への激しい嫌悪。それは、図々しさに対してではなく、主人公の家とは違って常にオレンジジュースがある知らない家庭が透けて見えたことへの拒絶なのだ。このあたりも難癖をつけてるとしかとらえようがないかなあ・・・。
中島みゆきの暗いところが嫌い、好きというのと同じかもしれません・・・。他の作品読みます。

おしまい。。


nice!(4)  コメント(3) 

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コメント 3

オサムシ

じっくり本 読む時間とりたいです☆
by オサムシ (2016-10-17 06:11) 

yukimin1119

わたしも・・・悲しい気分になっちゃう話苦手です。(;^ω^)
by yukimin1119 (2016-10-17 14:30) 

hayazou2002

みなさま
ご訪問ありがとうございます。

オサムシさま
読書の秋ですね。

yukiminさま
ハッピーエンドがいいですね。
by hayazou2002 (2016-10-18 22:44) 

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