神様のカルテ３　夏川草介：旅log2：So-netブログ

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神様のカルテ３　夏川草介　[□本、雑誌、漫画] [編集]

　神様のカルテ３読みました。
神様のカルテ１，２は映画化されてるのですが、３は未だです。
映画化の前に１．２読んで非常に面白かったのですが、ハードカバーの
本、買おうか悩んでたのですが、文庫本が出るまで待ちました。

あらすじ
自己満足で患者の傍にいるなんて偽善者よ。

栗原一止は、信州にある「24時間365日対応」の本庄病院で働く内科医である。医師不足による激務で忙殺される日々は、妻・ハルの支えなくしては成り立たない。昨年度末、信濃大学医局からの誘いを断り、本庄病院残留を決めた一止だったが、初夏には恩師である古狐先生をガンで失ってしまう。夏、新しい内科医として本庄病院にやってきた小幡先生は、内科部長である板垣(大狸)先生の元教え子であり、経験も腕も確かで研究熱心。一止も学ぶべき点の多い医師だ。
しかし彼女は治ろうとする意思を持たない患者については、急患であっても受診しないのだった。抗議する一止に、小幡先生は「あの板垣先生が一目置いているっていうから、どんな人かって楽しみにしてたけど、ちょっとフットワークが軽くて、ちょっと内視鏡がうまいだけの、どこにでもいる偽善者タイプの医者じゃない」と言い放つ。彼女の医師としての覚悟を知った一止は、自分の医師としての姿に疑問を持ち始める。そして、より良い医者となるために、新たな決意をするのだった。　　（説明文より引用）

感想
作者が、夏目漱石を敬愛しての夏川草介なのですが、読んでるほうは、夏目漱石の坊ちゃんが
そのまま医者になって、日々の医療現場で戦ってる感じです。常に睡眠不足と戦いながら
患者の病気と戦ってる姿はすごいです。作者が本物の医者というところもあって、描写が
すごくリアルです。新しく赴任してくる小幡先生は、患者を診ながら新しい論文を書き
学会に出て、常に新しい知識を得ています。間違った判断をしないように常に自分を
磨いています。その小幡先生の影響で一止はある決断をします。

この作者の描写がすごく文学的で、涙が出そうな場面が何箇所もあります。
根本に人間の優しさがあって、非常に面白いです。
神様のカルテ1.2も映画化になったので3も映画化されそうな予感です。

好きな小説です。。