DVD観ました。妹尾河童原作の少年Hです。2013年の作品です。


あらすじ
神戸の海辺の町に「H」と呼ばれた少年がいた。父親は洋服の仕立て職人。母親は熱心なクリスチャン。二つ歳下の妹の四人家族。Hが小学五年生のとき、戦争が始まった。父親がスパイ容疑で逮捕され、Hが大好きな映写技師のお兄ちゃんも、召集を逃れて自殺する。戦争の影が不気味に忍びよってくる。Hは何を見て何を感じたか? 

感想
昔ベストセラーとかなってたので、読みたかったのですが、それと同じくらい批判されていたりとちょっと読むのを
躊躇していました。DVDになったので借りてみましたが、とても良かったです。主人公の考えがブレないところ
が良かったです。
原作者の妹尾さんは昭和5年生まれ、私より約40年先輩ですが、ほとんど私の育った神戸とは印象も違い
戦争に突入される様を描いています。昔、市電が走っていたとか、話で聞いたしかなかった風景が実写化
されていて凄く面白かったです。私の実家の隣の駅であったり、私の出身高校の前身である神戸2中の
学生服とかも忠実に再現されていたり、学校で軍事訓練をしてるのにもびっくりしました。
神戸の大空襲とかもすごくリアルでした。焼夷弾もこんなのとか、百聞は一見にしかずってかんじでした。
戦争に巻き込まれた少年時代、勉強になりました。新聞報道とかTV放送とか真実を隠している、または
オブラートに包んでいるあたり、今の原発報道にもつながるような気がします。

お借りした写真↓
出身高校の昔の写真
今は阪神淡路の震災で入口の植え込み
なくなってしまいました。ここのロータリーで
美術の時間に写生したのを思い出しました。


今の日本から70年前に戦争していたとは想像できませんが、
それも現実というか、若い世代、中高生とかに見て欲しい作品と
思いました。

半年前に行った 萌黄の館↓
異人館の撮影場所


  おしまい。