DVD観ました 『わが母の記』 2012年の作品です。
http://www.wagahaha.jp/

去年の8月に深谷シネマ(近所の映画館)で監督さんの挨拶があったみたいですが
今知りました・・。残念です。
宮崎あおいさんが出ているので観ました。

あらすじ
文豪、井上靖の「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」の映画化。
映画に出てくる世田谷の家は井上靖さんの実家を映画にする懲った映像。

誰もが避けては通れない親の老いと死について描く。家庭の事情から、親から離れ、
親戚に預けられて育った洪作(役所広司)。自分は親から捨てられたという憎しみが
洪作の小説への原動力になったのも事実だが、洪作の母への怒りが消える事はなかった。
しかし、痴呆となった母の口から、ある詩がこぼれ落ちた時、洪作は初めて母を許そうと
思うのだった。本作の核となるのは「痴呆」だが、観る人の心を揺さぶるのは、家族の絆で
あろう。哀れに見えるはずの認知症の母親を愛しく演じ上げた樹木希林の演技は必見。
監督は、『魍魎の匣』で知られ、井上と同じ沼津出身の原田眞人。(説明分より)

感想
井上靖さんの原作は読んでいないのですが、良かったです。前半、何が言いたいの!?
って感じで進んでいったのですが、後半、ぐっと心をわしづかみにされる感じで、涙が出てきます。
親戚に預けられて育った洪作が自分はみすてられたと、ずっと母親を恨んでいたのですが、
認知症の母親の行動、発言で自分がどれだけ母親に愛されていたかに気づかされるシーン、
良かったです。
樹木希林さんの演技がすごくて、痴呆症の初期から末期まで見事に演じています。
宮崎あおいさんは相変わらず可愛いし、演技はうまいし、良かったです。
親孝行をしたい頃には親はなし。
母の愛は偉大です。2012年度では私の中で1番の作品です。

おしまい。。