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結婚クライシス (中流転落不安) 山田昌弘   本読みました。 [□本、雑誌、漫画]

 題名にひかれてしまったので、本読みました。
あらすじ
http://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/81008/
https://www.amazon.co.jp/%E7%B5%90%E5%A9%9A%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%82%B9-%E4%B8%AD%E6%B5%81%E8%BB%A2%E8%90%BD%E4%B8%8D%E5%AE%89-%E5%B1%B1%E7%94%B0-%E6%98%8C%E5%BC%98/dp/4487810086
著者は、家族をめぐる社会問題を、独特のネーミングで切り取り、わかりやすい解説で定評がある。
日本の少子化を分析している中で、日本の未婚者の大多数は親と同居している事実を見つけだし、それを「パラサイトシングル」と呼んだ(1997年)。
そして、フリーターなど非正規雇用の若者の状況を調査する中で、若者から希望が失われていく様子を「希望格差社会」と言い(2004年)、次に、
まるで就職活動のように結婚を考えて活動することを「婚活」と名づけ(2007年)、婚活ブームの火付け役ともなった。
その後、若者の意識調査から、若者に安定志向が広がっている様相を「若者の保守化」と位置づけた(2011年)。
そして2016年の今、男女が「結婚しない」「結婚できない」「結婚したくない」状況を「結婚クライシス」と呼び、その背景にある日本人の「中流転落不安」の実態を、本書ではするどく、わかりやすく、解説する。

感想
結婚せずに生涯結婚しない人は20代で25%程度、離婚経験者は結婚した人の35%程度
4人に1人は一生独身、4人に1人は結婚しても離婚する、つまり子供が2人いれば
1人は家から巣立たず家にいるか、離婚して帰ってくる計算になるそうです。
正社員が減ってフリーターなど非正規雇用の若者が増える中、主に夫が稼ぎ、妻が専業主婦で
豊かな生活というのは若者の1割にも満たなくなるそうです。
2010年の明治安田生活福祉研究所が調べた20歳から39歳までの未婚の男性の年収が
600万円以上は5%、400万円以上は25%であるそうです。妻が働かず、親からの援助もなく
夫の収入だけで住宅を購入し、子供の大学までの学費を払い、老後ゆとりのある生活を送れる
男性は1割にも満たない。中学校300人の生徒で男性150人として15人以下だそうです。
年収が高いと彼女がいる確率が高くなり、1000万円以上だと、1/2以上の確立で彼女がいて
今付き合っている彼女を押しのけて結婚まで持ち込むのは難しいそうです。

現状分析を見ると少子高齢化の波を回避するのは至難の業のように思えてくる内容でした。
少子高齢化で都会の交通渋滞や満員電車などは回避されるので良いとは思いますが
国力の低下は防げないように思います。いくら政治家が対策を練っても最後は個人が結婚するか
子供をつくるかなので、入り込めないように思います。
こんな厳しい世の中ですが、自分の子供には、努力してもらって幸せな家庭を築いてもらいたいです。

おしまい。。


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コメント 3

オサムシ

厳しい時代ですね☆
by オサムシ (2016-08-23 06:25) 

yukimin1119

深く考えすぎると・・・余計にしあわせ逃げてくようにも思えますけどね。(;^ω^)

でも、子供たちには明るい未来・・・来てほしいですよね。( *´艸`)
by yukimin1119 (2016-08-23 15:04) 

hayazou2002

みなさま
ご訪問ありがとうございます。

オサムシさま
どんどん貧富の差がついてくると思います。

yukiminさま
次の世代に明るい未来を残したいですね。
by hayazou2002 (2016-08-23 22:50) 

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